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2018年8月23日 (木)

先に逝ってしまった人へ

よく言われる事ですが、失われて初めて、その存在の大切さに気付くことがあります。
古来より言い尽くされている事なのですが、本当にそう感じるので正直に言うしかありません。

失われる前までは、その存在が当たり前すぎて、永遠にそのままのような気がしていました。
当たり前すぎて、私が存在している間に失われることは想像できませんでした。

失われて初めて、心にぽっかりと穴が空いてしまったことに気付きました。
心に占めていた体積の大きさにびっくりしました。

私を構成している沢山のピースの中の一つが消えてしまったように感じます。
記憶は、今がどう変わっても変わるはずのないものと思っていましたが、違っていました。
今の存在が失われることで、記憶までが、私の体から流れ落ちる血のように、零れ落ちてしまいそうです。

零れ落ちた記憶は、私の心の底に沈殿し、もはや私のものでは無いようです。
私の意思とは関係なく、夢の中に出てくるものになってしまいました。

こうして、大切なものが一つひとつ、私の心の底に沈んでいくのでしょうか。
思い出と呼ぶにはあまりに不鮮明な、かつて私自身であったものたち。

最後には、小さくなった私の心を抱えながら、私は眠りにつくのでしょうか。

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